インドネシア在住のビジネスマンにしてエッセイストのシンゴさんから寄稿いただきました。シリーズで「すごい植物たち」についてのお話をお送りします。

今回は「落葉」について、その第一回目です。

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インドネシアに暮らしていて「木」のことが気になりました。

朝の散歩では雑木林の中で様々な形をした木々を眺め、住宅地では庭木や草花を見ながら歩きます。木々や草花はいつも緑の葉っぱをつけています。

日本のように一面の紅葉となる時はありません。どうして?秋や冬がないから?

じゃあ、緑の葉っぱは休みなく光合成をしているの?

じゃあ、暑い国の葉っぱはいつ、どうやって落ち葉になるの?

また、果物は雨季と乾季のどちらに花を咲かせ、実をつけるの?

などなどの小学生並みの疑問を持ち、植物に関する本を何冊も走り読みしました。

びっくりしました。

日本で秋に落葉するのは、葉っぱが自分から働きかけて枝から離れ落ちて行くからです。

感動しました。

葉っぱは春から働き詰めです。

光合成で二酸化炭素と水分と、太陽エネルギーからデンプンを作り酸素を産出します。また、タンパク質や脂質も自分で作ります。それは本体の成長や子孫を残すためです。

身につまされました。そんな働き詰めの会社員のような葉っぱは冬になるとその活動が衰え自分の役割が終わるのを知るのです。

役割が終わるのを知った葉っぱは蓄えたデンプンなどを樹木の本体に戻します。

そして、またまたびっくりし感動しました。

栄養を本体に送り返した葉っぱは、幹や枝と繋がっている付け根部分に本体と切り離す層を作るのです。その層を離層と言います。

そして離層の部分で葉っぱは自ら本体と切り離し落ちて行くのです。

潔いですね。

葉っぱの引き際。涙が出ます。

この作業は葉っぱに含まれるオーキシンという成長ホルモンが寒くなることにより活動を止めていきエチレンという成熟ホルモンがそのオーキシンの老化を促すからなのです。

(落葉 その2 につづく)

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