シンゴのきになる話㉒ 散歩していて気になる話の巻(その7)

散歩をしながら草木を眺めて楽しんでいます。

そして、人に出合い挨拶したりすると、みな気さくにお話しをしてくれるのです。

ある朝、散歩していると住宅地の道路にオードバイを止め、その側で何か紙に記入している人がいたので、「おはよう、何をしてるの?」と声をかけると、「これです」言って背中を見せるとそこには「上水道検針員」と書いてありました。そして、「私の名はJoko、大統領と同じです。」と社員証のようなものを見せてくれました。そこには「Joko Winasis」と書いてありました。

インドネシアの大統領はJoko Widodo(1962年生)と言います。

米国のオバマ前大領領に顔立ちがどこか似ていると思いませんか。二人は無名に近い存在だったのに一国の大統領に上りつめたというのでよく比較されるようです。

バラク・オバマ(1961年生)は父親がケニア人ですが、両親が離婚後、母親に引き取られ、彼女がインドネシア人と再婚し、家族でインドネシアに移住していた6歳から10歳までジャカルタの小学校に通った経験をもっています。

ジョコ大統領はスラカルタ(通称ソロ)の極貧の大工の家に生まれ、子供のころから父の家具工房を手伝いました。そして、ガジャ・マダ大学林業学部に進学し、木材加工について学び、1985年に卒業し、アチェ州の木工業会社に就職するも馴染めず、帰郷し、叔父の経営する木材会社に勤めました。その後、家具製造輸出会社を興しヨーロッパの企業を相手にして実績を伸ばしました。

その当時、彼の見たヨーロッパの都市が現在の政治家としての都市計画の政策に反映されています。ジョコは2005年にスラカルタの市長になり実績を残して、2012年にはジャカルタ特別州知事に就任し政治改革、汚職撲滅に務め、2014年7月の大統領選挙に出馬して当選したのです。

なお、2012年からジョコ知事のもとで副知事だった民間出身のバスキ・プルナマ(1961年生)が現在のジャカルタ州の知事で、彼は4月の選挙で再選されると見込まれています。

バスキは華人(客家)で中国名は鍾萬學で、通称アホック(阿学)といいキリスト教徒なのです。

インドネシアの人たちはジャワ人、イスラム教徒、軍人が大統領であった強権政治時代に反発しているのでしょうか。

散歩していて気になる話の巻(その8)につづく


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