昨年の台風で倒れた神代植物公園のユリノキの大木の話、覚えておられる方もおられると思います。
私は、あのユリノキの倒れた大木がその後どうなったか、おそらく処分されてしまったのではと気になったので、しばらくぶりに公園を訪ねました。そして、写真の如く、驚きの光景を見ました。というのも、あの時以来、横倒しになったままの根っ子に近い一番太い部分だけはそのまま残されていて、その太い幹の一番上の部分から何本もの新しい芽が一斉に吹き出して、その元が見えないくらいに密集しているのです。こんなことって、あるのか、と驚かされました。
根が殆ど空中にむき出しになってしまっており、根からの水分・養分の補給はほぼ断たれているので、これらの新しい命は幹の中に残された水分・養分で支えられているとしか考えられません。それとも、すこしはまだ生きた根が残っているのでしょうか? 普通、立木のまま切り倒された切り株の場合は脇からひこばえが生えることは理解できますが、このユリノキの場合はゴロンと転がされたいわば丸太からの発芽でもあり、逞しい生命力以外の何物でもありません。脱帽!

参考 樹木図鑑 ユリノキ  ユリノキの倒木

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