岐阜県と言えば、ご当地を舞台にしたNHKの朝の連続ドラマの『半分、青い』が終わってしまいましたね。

岐阜県は北半分の飛騨と南半分の美濃に分かれます。

岐阜県の県木は飛騨の一位(イチイ)、一刀彫りで有名のイチイの木です。

都道府県の木の制定は,昭和45年にアジアで初めて開かれる万国博覧会を記念して、毎日新聞社が提唱した「緑のニッポン全国運動」の一環として行われたものです。その運動とはみんなの手で郷土の木を選び出そう、そして、みんなの力を合わせて育てあげ、緑のニッポンをつくり出そうというもので、記念植樹を通じて,国民に万国博への参加を呼びかけるとしてスタートしものです。ですから各都道府県の県木の制定は昭和41年が多いのです。

一位一刀彫は高山祭の屋台にも使われ、江戸時代には一位掘りの根付で有名になりました。

根付というのは腰に下げる煙草入れ、巾着、印籠などについている紐の端に付けた留め具です。


イチイの名前の由来は昔々、ある天皇の即位のときに使う笏(しゃく)を各地から募集したところ、飛騨の木でできた笏が一等賞となり、当時の官位である正一位と呼ばれたからです。

イチイは中部地方以北の寒いところで育つ木ですから年輪の幅が狭くて狂いが少なく、光沢があり加工がしやいのです。一位は北東北や北海道ではでオンコと呼ばれています。

また食べることが出来る赤い実が生り、果実酒も作られています。ただし種子は死に至るほどの有毒成分を含むので食べることはできません。

またイチイの別名はアララギです。

アララギは明治時代末の文芸のグループのアララギ派に使われています。
アララギ派のもとは正岡子規の門下の伊藤左千夫たちがアララギと言う機関誌を1908年(明治41年)に創刊したのでそう呼ばれているのです。

そのアララギ派の命名は歌壇における一位になることを意味したとか、命名した人がイチイの実が好物だったとか言われます。そのアララギ派の斉藤茂吉には次の歌があります。

あららぎの くれなゐの実を 食むときは ちちはは恋し 信濃路にして

イチイが県木なのは都道府県では岐阜県だけですが、北海道、青森、岩手、山梨、長野などの市町村レベルではイチイが描かれています。

岐阜県には県木の他に県花、県鳥、県魚がそれぞれレンゲ、ライチョウ、鮎が選ばれています。

また岐阜県には昭和30年に制定された岐阜県民の歌があります。その一番の歌詞の中に『岐阜は木の国、山の国』というのがでてきます。海に面していない県、岐阜県は緑の多い木の国、山の国なのです。

シンゴ(半分、岐阜県人)

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