都道府県の木、皆さんの書かれた文章は非常に格調高く、私などはそのあとから書くのをためらっていたのですが、ある方に背中を押されたこともあり、思い切って投稿してみることにしました。

なぜ、エゾマツが北海道の木の選考で第一位に?
北海道の木にエゾマツが選ばれたのは昭和41年、私が高校一年の時で、当時私は札幌に住んでいました。その頃は日本全国で都道府県の木を決めるイベントが行われていたことを全く知りませんでした(むしろ関心など全くありませんでした)。もし、その時私が選考に参加できていたら、多分、いや絶対にエゾマツには投票しなかったと思います。なぜなら、エゾマツは街なかであまり目にしませんし、むしろライラック、ポプラ、シラカバ、ナナカマド、コブシ、オンコ(イチイのことをこう呼びます)などの方がよほど北海道らしい馴染み深い木だったからです。でも、Too late、エゾマツに決まってしまった。

エゾマツは、確かに雄々しく逞しさを感じさせる北方特有のの針葉樹です(写真:北海道のHPより)。ちょうどその頃は「北海道開拓100年」という名前のいろんな行事が行われていて、これからますます躍進していこうという道民みんなの気持ちがエゾマツの立ち姿に重ねあわされていたのだと思います。札幌市もその少し前にやっと人口70万を超えたと言っていたことも思い出しました。エゾマツを街なかであまり見かけなかったのは、それまでの100年間の開拓事業でエゾマツなどが茂る原始林をどんどん切り開いていった結果なのですから、当のエゾマツにとってはなんとも皮肉なものですね。

ここまで書いて、また一つ思い出しました。私の通っていた中学校の校歌の一節に
「藻岩根の開ける丘に、コブシ咲く春の訪れ・・・・」というのがありました。

北海道の木、制定50年後にも残る微かな疑問反問。
「北海道の木だけどさあ、やっぱし、ライラックとかの方がいいんでないかい?」
「いいや、ライラックはさあ、もう札幌の木になってたし、エゾマツでもいいんでないかい。」

( 山親爺 )

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