羽化の季節 ニッケイトガリキジラミ

3月末から4月上旬になると途端に活動を始めます。5号棟エントランス脇のヤブニッケイの害虫であるニッケイトガリキジラミが一斉に羽化し始めました。

ヤブニッケイの古い葉にはたくさんのブツブツが見られます。これはニッケイトガリキジラミが昨年の春に出た新芽に卵を産み付けたところで、夏・冬と約一年をブツブツ(これが、いわば幼虫の巣)の中で卵から成長し、ちょうど今頃一斉に羽化します。羽化するとすぐ交尾をして、また今年出る新芽に産卵するというサイクルを繰り返しているのです。だから、この害虫がいる限り春に出る新芽は必ずブツブツにされてしまいます。その後に出た新芽はこの被害には会わずきれいなままです。

先日、まだ羽化していないブツブツのついた葉を採り、容器に入れて観察していた所、数日前にたくさんの翅をもった成虫が巣から出てきました。オレンジ色で、体長4-5mm(頭から翅の先まで)のごく小さい虫です。ヤブニッケイなどの樹液を吸う害虫です。

昨年卵を産み付けられ、葉にブツブツができているが、枯れてしまうわけではない。

裏側が凹んでおり、これがいわば幼虫の巣。中で蛹になっているのが見える。

羽化した成虫、交尾している

参考 雑草・害虫図鑑 ニッケイトガリキジラミ


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