コブシの実

コブシの花も終わっていまは枝には若葉が茂っています。その枝先には花が散った後に緑色の花芯(将来、実になる部分)が見られます。これから徐々に膨らんでごつごつした拳のようになるので木の名前をコブシと呼ぶようになったのです。最初の写真がまだ膨らんでいない緑の花芯。8月頃になるとこのように膨らむ。

 

しかし、次の写真は別のコブシの木のものですが、おやっ?ちょっと違うようでもあり・・・。

そうです、これは実際の花芯ではありません。オオアヤシャクという蛾の幼虫が擬態したものなのです。じつによく似ているのです。青虫であるのに足も何も見えない。この虫は葉を食べたりしていない時や、危険を察知した時などには、頭も含めて6本ある脚もすべて収納してしまい、一本の棒状に変化してしまう特技を持っているのです。そして、一番後ろにある尾脚という脚で枝をしっかりつかんであたかももともとあったコブシの花芯に似せて立っているのです。しかし、枝のどこに立っていてもいいと言う訳ではありません。ちゃんと枝先の花が咲きそうな位置を間違わずにいるのは驚き以外にはありません。

参考 樹木図鑑 コブシ

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