フヨウの上では

昨日、フヨウに集まる虫たちの話をしましたが、今日もその続きです。フヨウという植物が昆虫たちの食堂でもあり戦場でもあることがお分かりいただけると思います。

アブラムシは汁を吸われるのでむしろフヨウにとっては害虫。
テントウムシはアブラムシをエサとして食べてくれるので、フヨウにとっては益虫。
アリはここではアブラムシが出す甘い汁をもらって、テントウムシを追い払う傭兵の役。ただ、成虫のテントウムシを殺すことはないと思われる(ごく小さい幼虫なら殺しているかもしれないが)。

以下はこの3者の微妙な関係を示す写真です。

テントウムシの幼虫が蕾にいっぱいついたアブラムシを食べているところへ、アリが攻撃を仕掛けているがなかなか追い払えない。(左横に見える茶色い丸いのはカメムシの幼虫のよう。ヒメハナカメムシか?このカメムシもアブラムシをエサとする。)

葉の上にいっぱい広がったアブラムシを狙っていたテントウムシの幼虫をアリはとりあえず隅の方へ追い払った。

黙々とアブラムシを食べるテントウムシの幼虫。ここにはアリは来ていない。

成虫のテントウムシを追い払おうと何度も果敢に挑むアリ。

参考 樹木図鑑 フヨウ


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