なぜ、ヨーロッパの香りがするオリーブが香川県の木になったのか?

オリーブといえば、地中海地域原産の植物とどなたもご存知のことと思います。確かに、古代ギリシャでも既に重要な油糧作物として栽培されており、その後イタリア・スペインなどの地中海沿岸、さらにはアメリカ西海岸などでも広く栽培されてきた植物です。

そのようなオリーブが日本にもたらされたのは、1908年(明治41年)に政府がアメリカから苗木を取り寄せ、香川・三重・鹿児島の3県で試験栽培を始めたのが最初です。当時は、イワシなどの缶詰用の油を自給するのが目的でした。

しかし、結果的に栽培に成功したのは小豆島で栽培した香川県だけでした。理由として考えられるのは、比較的温暖で雨が少ない小豆島の気候風土が地中海原産のオリーブの木に適していたということでしょうか。

そのような史実を背景に、1966年(昭和41年)にオリーブが香川県の木に選定されたというわけです。その後、徐々に生産量を増やしてきましたが、80年代には農産物輸入の自由化の影響で大変な苦境に立たされる場面もありました。

しかし、90年代からはイタリア料理・健康食品のブームなどで少しずつ盛り返してきています。ただ、世界規模の生産量と比べると、ほんの微々たるものですがね。

(香川県出身 へんこつ)

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